介護職・介護士の求人ガイド — 今の現場と“採用に強くなる”現実的な動き方
介護の求人は多いけど情報が散らばっている。給料・働き方・資格の“現場のリアル”をわかりやすくまとめます。
現在の日本では介護分野の求人需要が非常に高く、有効求人倍率は全職種を大きく上回る水準が続いています。現場は人手不足のため採用枠が多い反面、職場ごとの条件差(給与・夜勤・研修支援など)が大きいのが特徴です。

求人の「量」と「傾向」
🔹大きな施設(特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、老人保健施設)や訪問介護、デイサービスといった現場で常に募集が多いです。地域によっては求人が集中していて、未経験歓迎やシニア採用を打ち出す施設も目立ちます。実際に求人サイトの掲載数や募集条件を見ると、「未経験可」「勤務時間の柔軟性」「夜勤専従枠」などのワードが多く見られます。
給与・手当のリアル
🔹正社員の平均年収はおおむね約300万円〜400万円台の事業所が多く、サイト集計でも年収の中央値は300万円台の報告があります。経験や資格、夜勤の有無で上下します。
🔹パート・時給は処遇改善の反映で上昇傾向にあり、時給帯で1,400〜1,600円前後を提示する職場が増えています(法人や地域による)。
🔹夜勤手当は事業所によるが、1回あたり約5,000〜10,000円が目安。夜勤専従でしっかり入れば月収を大きく上げられるケースもあります。
資格とキャリアパス
🔹未経験でも「介護職員初任者研修」などの基礎研修を取ってスタートする流れが一般的で、実務経験と研修を積んで「介護福祉士」へ進むと給与面でも有利になります。事業所の中には資格取得支援や助成制度を用意しているところもあるため、応募前に確認する価値があります。
職場選びのポイント
🔹「夜勤の回数と手当」「処遇改善加算の反映」「年間休日」「育休・介護休暇の取得実績」「資格支援の有無」を求人票で必ずチェックしましょう。特に処遇改善の有無は実際の手取りに直結します。
面接・応募で差がつく具体策
🔹履歴書/職務経歴書は数字で示す(例:担当した利用者数、夜勤回数、勤務年数)。
🔹未経験なら「初任者研修の申込予定」や「勤務開始可能日」を明記して即戦力感を出す。
🔹夜勤可能や車での訪問ができるなど、採用側の“欠員を埋める”条件がある場合は柔軟に伝えると採用確度が上がります。
応募前チェックリスト
🔹勤務形態(シフト・日勤/夜勤)の確認。
🔹夜勤手当・処遇改善手当の具体額(目安で良いので確認)。
🔹資格取得支援や研修費補助の有無。
🔹交通費支給・社保完備・有給日数・退職金の有無。
今日できる3つのアクション
🔹求人サイトで「地域名+介護職」を検索して気になる求人を5件保存する。
🔹初任者研修や職場見学の問い合わせを1件入れてみる(見学は現場の雰囲気が分かる最短ルート)。
🔹履歴書に「夜勤対応可」「運転免許の有無」「これまでの現場での具体的実績(人数や期間)」を数字で1ページにまとめる。
最後に一言:
求人は多いですが「どの職場でどの条件か」を比較して選ぶことが重要です。給料だけで飛びつくと長続きしないこともあるので、手当・休み・研修支援の中身を確認して、自分のライフスタイルに合った職場を見つけましょう。