2025年版|建築施工管理技士/土木施工管理技士 就職ガイド — 未経験でも狙える現場入りのコツ

2025年版|建築施工管理技士/土木施工管理技士 就職ガイド — 未経験でも狙える現場入りのコツ

施工管理は「依然として人手不足&高待遇」の分野。未経験枠も増えており、資格取得(2級→1級)やBIM・現場経験の可視化で短期間にキャリアを大きく伸ばせます。

1.市場・求人の現状

公共事業の継続・都市再開発・インフラ更新などにより、施工管理系の求人は安定的に多く、若手が不足しているのが現状です。国土交通省も担い手確保を喫緊の課題として指摘しています。

一方でDX(BIM導入など)や働き方改革の波もあり、現場の働き方や求められるスキルが変わりつつあります。

2. 主な仕事内容

🔹工程管理:スケジュール作成・進捗管理。

🔹品質管理:図面通りか、検査対応。

🔹安全管理:KY(危険予知)や安全ミーティング実施。

🔹予算・原価管理:発注・資材管理、コストコントロール。

🔹関係者調整:下請け・設計・発注者との調整。

現場監督は「頭と体を同時に動かす」仕事で、現場での裁量も大きいです。

3. 採用条件

必須ではないが有利な条件: 1級/2級建築施工管理技士・土木施工管理技士の有資格者は優遇されます。だが未経験からの採用枠も多く存在し、現場アシスタント→施工管理へ育成する会社は増えています。

実務で評価されるポイント: 安全意識・コミュニケーション力、Excelでの工程表作成や現場写真整理スキル。資格は後から取得しても遅くありません。

4. 給与水準・福利

出典ベースの平均目安(職種・資格・企業規模で差あり)

平均年収(職種別):

🔸建築施工管理技術者:約632.8万円(平均)/月給 約32.7万円。

🔸土木施工管理技術者:約603.9万円(平均)/月給 約34.2万円。

資格別・レンジ(目安):

🔸2級施工管理技士:年収レンジおおむね400万〜700万円。

🔸1級施工管理技士(経験者):600万〜1000万円超のレンジも現実的(大手ゼネコンや管理職は高い)。

🔸未経験の初年度目安:求人例では年収約350万〜400万円程度でスタートするケースがあり、資格取得や実務経験で短期で上がることが多い。

福利・手当: 社会保険完備、資格手当、現場手当・出張手当・家族手当、通勤手当、賞与(企業による)、資格取得支援が充実している会社も多い。公共工事や大手企業は休暇制度や教育制度が整っている傾向。

5. 採用を活発にしている代表的な“求人主体”

各社の募集傾向と給与例

鹿島建設(スーパーゼネコン) — 施工管理(現場監督)職:管理職・経験者は高水準(現場監督の平均年収は企業内で高めの傾向、求人例で年収550万〜800万の表記あり)。大規模案件・待遇が良い。

大成建設・清水建設・竹中工務店・大林組(スーパーゼネコン群) — 若手から管理職まで幅広く募集。年収は企業や職位により大きく幅あり(中堅で500万台〜、幹部で1000万超のケース)。

地域中堅ゼネコン/専門工事会社(例:アイアール株式会社など) — 未経験歓迎の施工管理アシスタント枠を大量採用する募集が多く、初任給の幅(例:月給28万〜)や研修・寮制度を付ける会社もある。未経験から施工管理を目指すには現実的なルート。

建設コンサルタント・設備会社・公共事業(地方自治体発注) — 積算・維持管理・監督を担うポジションを継続的に採用。公共案件は安定感がある。

6.応募時の注意点

雇用形態の確認: 正社員/契約社員/派遣/業務委託で待遇・社会保険・経費負担が変わる。特に若手向けの寮付き求人や赴任手当の有無は要チェック。

残業・現場勤務の実態確認: 現場は繁忙期に長時間労働が発生することがあるため、平均残業時間や休日の取りやすさを面接で確認。

資格取得支援の有無: 企業によっては受験費用や講習サポートを出すので、キャリア形成を支援する会社を選ぶと有利。

7. 面接で受かるための実践テク

現場でできる“即戦力”を示す: 安全意識、体力、職場のルールを守る姿勢、道具や材料の知識(現場で覚えられること)を語る。

数字で語る: アルバイトや前職での担当業務を「何人規模のチームで」「何件の対応をしたか」など数字で示す。

資格ロードマップを見せる: 入社後に取る予定の資格(例:2級→1級)や受験時期を明確にして将来設計を伝える。

現場見学を申し込む: 実際の現場を見て質問を用意すれば熱意と現場理解度が伝わる。

8. よくある質問(Q&A)

Q1:未経験から何年で“施工管理”になれますか?

A:企業によりますが、アシスタントとして現場経験を積みながら2〜5年で一人前の施工管理へステップアップする例が多いです(資格取得の進捗次第で加速可)。

Q2:どの資格をまず取れば良い?

A:まずは2級建築施工管理技士/2級土木施工管理技士を目標にするのが現実的。1級は将来のキャリアアップで有利です。資格が年収に直結する傾向もあります。

Q3:BIMやCADは必須?

A:現時点では「必須」ではないケースも多いが、BIM(Revit等)やAutoCADの基礎があると選考で大きく有利です。今後ますます求められます。

最後に

今日やること: 求人サイトで「施工管理 未経験」「2級 取得支援」などで検索し、気になる募集を3件保存。

短期目標(3ヶ月): 現場見学1〜2件、現場補助のアルバイト/派遣で実務に触れる。

中期目標(6〜12ヶ月): 2級受験準備 or 入社後に受験支援を受ける計画を立てる。

施工管理職求人

鹿島建設の転職・求人情報

建築施工管理技士・求人情報

施工管理の仕事