看護師の求人ガイド — 職場別・業務別の給与相場と応募の勝ち筋
この記事では、病院・クリニック・企業・学校・空港など職場別の看護師求人と給与目安をわかりやすく整理し、年収だけでなく夜勤・手当・勤務時間まで押さえるべきポイントを実務目線で伝えます。

職場別の代表的な給与レンジ(目安)
1) 病院(一般病棟・救急・ICUなど)
🔹年収の目安: 約450万〜600万円(経験・夜勤回数・役職で上下)。大病院・専門病棟は高めの傾向。病院看護師全体の平均は約488〜520万円と報告されています。夜勤手当が年収に大きく響きます。
2) クリニック・検診センター(採血室含む)
🔹月給・年収例: 常勤クリニックで月給30万台、年収は約400万強が目安。採血・健診専従の非常勤・スポットでは時給1,800〜2,500円程度の求人が多く、単発や土日中心のシフトで高時給になることがあります。健診・採血の求人はパートで高時給案件が見つかりやすいです。
3) 保健室/学校(小・中・高・大学)・幼稚園・保育園
🔹給与目安: 学校保健室や保育園常勤の場合、年収の目安は約350万〜500万円(公立か私立か、常勤か非常勤かで差)。保育園・幼稚園の常勤看護師は月給で30万台前後の提示があるケースが多いと報告されています。夜勤がなく日勤中心のためワークライフバランスを重視する人に人気です。
4) 空港(空港クリニック/検疫官)
🔹2種類の働き方:
🔸空港クリニックでの常勤看護師は一般のクリニック給与水準(月給30万前後、年収400万台程度)に準じる場合が多い。
🔸空港検疫所の検疫官は国家公務員扱いで給与体系が異なり、入職時の月給ベースは公募要項で示される(例:約19〜22万円台から、諸手当・賞与を含め算定)。公務員ならではの手当・安定性があります。
5) 企業(産業看護師/企業内医務室)
🔹年収の目安: おおむね約400万〜500万円の求人が多く、企業の規模や業界(製造/IT/物流等)で差。日勤固定・土日休みの案件が多く、子育て世代や夜勤を避けたい人に人気です。資格手当や健康管理業務の経験が評価されます。
業務別の特徴と給与ポイント
採血・健診ナース: 短時間集中で高時給の求人が多く、夜勤なし。単発・派遣案件も豊富。時給は勤務先や地域で差ありますが、約1,800〜2,500円が現実的レンジです。
産婦人科ナース: 分娩対応や夜勤ありの病院だと年収は約400〜550万円と幅があるが、夜勤・オンコールが多い現場は総報酬が上がる傾向。病院規模で大きく異なります。
働き方の違い(シフト/勤務時間)
🔸病院:交代制・夜勤・オンコールあり(シフトは月単位で組まれる)。
🔸クリニック・学校・企業:日勤(9:00–17:30等)が中心で残業少なめのケースが多い。
🔸採血・健診:土日・短時間勤務の募集あり。スポット勤務で高時給。
求人票で「夜勤回数」「平均残業時間」「年間休日」「オンコール頻度」を必ず確認しましょう。
応募で差がつく具体的テク
1.業務実績を数値化: 月の検査件数や担当件数、係数(例:採血件数/月、受け持ち分娩件数など)を職務経歴書に記載。数字は説得力があります。
2.資格・研修を明確に: 救急搬送対応、ACLS、PALS、健診業務の経験、産科の分娩介助経験など、求人に合ったスキルを冒頭で提示。産業看護師志望ならメンタルヘルスや労働衛生の経験を強調。
3.働き方の希望は具体的に: 日勤限定・週何日可・夜勤可否・通勤時間などを事前に整理し、面接で現実的に提示するとミスマッチが減ります。
求人探しのチャネル
看護師専門サイト(マイナビ看護師、看護roo!等):職場別の求人が見つかりやすい。
**派遣会社・健診専門のエージェント:**採血・健診の高時給案件や単発案件が多い。
**企業採用ページ/自治体公務員窓口:**産業看護師や空港検疫など、公務員系募集は公式ページでの告知が中心。
応募前のチェックリスト
🔸必須資格(正看護師・准看護師・保健師等)を満たしているか。
🔸夜勤の有無・回数と手当の金額(1回あたりの夜勤手当)を確認。
🔸年間休日数・平均残業時間・オンコールの頻度。
🔸賞与の有無と過去実績(病院や企業で大きく異なる)。
今日できる3つのアクション
1.職場タイプを決める(病院/クリニック/企業/学校/空港など)し、希望条件を紙に書き出す。
2.看護師専用求人サイトで「職場タイプ+地域」で検索し、年収・夜勤有無で上位3件を保存(例:マイナビ看護師、看護roo!)。
3.職務経歴書を数値ベースでアップデート(担当件数・夜勤回数・研修履歴など)し、応募書類を整える。